公的職業訓練の道

学び

Webに年齢の壁?

本日も、一昨日のハローワーク訪問時の続編です。

雇用保険給付課での面談を済ませた後、再び先に求職手続きを済ませた1階へ。
スキルアップを目的としたハロートレーニング(公的職業訓練)という制度があると人づてに聞いていて、興味があったのでその内容を確認するためです。

1階ハロートレーニングの担当窓口でもまたもや受付機が…。
またか、とうんざりしながら発券ボタンを押すと、なんと「ただ今の待ち人数0」の表示!!
今度は10分足らずで、職員に面談してもらうことができました。

私「職業訓練の仕組みについて教えていただきたいのですが」
職員「とてもたくさんあってですね…」
私「Web・デジタル関係のスキルをアップさせて再就職につなげればと考えているのですが」
職員「その分野ですと、民間の専門学校に通う形になりますが、若い人を中心にとても人気が高くて、受講できるかどうか…。専門学校で面接試験に合格しなければいけないんです」

聞くところによると、ハローワークとしては細かなWebスキルを求職者に教えるノウハウを持ち合わせていないので専門学校に授業を委託。専門学校はハローワークから委託料(授業料)をもらって求職者のスキルアップだけでなく、就職先の紹介も行っている、といいます。

そして以下のような複雑な背景も…

  • Web・デジタル関連企業は将来性、柔軟性のある若い専門学校卒業生の採用には積極的なのに対して中高年の採用に消極的で、専門学校はハローワークから受託した中高年求職者が卒業しても採用してもらえないとみている
  • 専門学校は、卒業生の就職率が高いことが評判となることで、入学生を増やし経営の安定につなげたいと考えているが、その就職率は一般の学生とハローワークからの中高年求職者も含めて算出される
  • このため、就職率を下げる要因となる中高年求職者は専門学校の面接試験になかなか合格しない。受講は35歳までという「年齢の壁」があるとか、ないとか

しょっぱなから「年齢の壁」の話を聞いてしまったのですが、確認すべく「壁」に挑んでみてもいいかもしれません。

多様な訓練内容

担当職員の方も親身になってくれて、Web・デジタル関連だけでなく、さまざまなハロートレーニングのコースを掲載した資料を見せてくれました。

訓練費用が有料でなく、無料のコースもあります。
有料の方は技術系の自動車整備、コンピューター開発といった訓練期間が2年のコースや、電気、建築設計、造園といった1年のコースがあり、年間の授業料が約12万円、入校検定料、入校料は別途必要のようです。
無料の方は機械加工、溶接・板金といった1年コースのほか、ケアワーカーや介護調理などの6カ月コースとバリエーションに富んでいます。
なお教科書代、作業服代については原則本人負担とのこと。
父母の介護経験もあって、社会サービス分野のケアワーカー、介護調理といったコースにも興味を持ったのですが、運悪く、この日が4月生の2次募集の締め切り日だそうで…。

雇用保険(基本手当)の受給期間と受講できるタイミングの兼ね合いもあると聞き、取りあえず資料をいただいて改めて相談にうかがうこととなりました。

7日間は待期期間

自宅に戻り、改めて「雇用保険の失業等給付受給資格者のしおり」をパラパラとめくってみました。
すると2ページ目に基本手当(失業給付)の受給手続きの流れのチャート図が…。


「求職申込と受給資格の決定」の後に「待機満了」とあります。
受給手続きを開始した日から、失業の状態が通算して7日間経過するまでを「待期期間」といい「この間は雇用保険の支給対象となりません」と書いてあります。
基本手当を受けることができるのは原則離職日の翌日から1年間で、もし病気で働けない場合は一定期間延長し、働けるようになってから受給手続きを行う制度もあるようです。

昼間の学校通学は「失業状態」でなくなってしまうため、手当を受け取ることはできない。
就職とは、正社員だけではなく、アルバイトやパート、研修なども含まれる等々…。

「しおり」には雇用保険を受け取るルールがぎっしり詰まっていて、しっかりと読み込まなければいけません。



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