商店街は千客万来
ゴールデンウイークということで、妻と埼玉・長瀞(ながとろ)渓谷へ車で出かけることにしました。
天気予報では昨日に続いて気温が高く、25℃を超えるとの予想だったので、涼を求めて。
関越自動車道花園ICから国道140号へ下りて30分ほどの距離。
途上、幸運なことにほとんど渋滞はなかったのですが、だんだん近づくにつれてやはりそれなりの混雑ぶり。
長瀞駅前の交差点を「長瀞ライン下り」「岩畳」の看板が出ている方に曲がると道幅が急に狭まります。その先に秩父鉄道・長瀞駅があるため、歩行者と駐車場を探す車と観光客を乗せたバスとが行き交って渋滞が発生。それでも10分ほどで踏切を渡って左折すると、駐車場の看板前で手招きするオジさんに従うと、難なく駐車することができました。
2時間300円の先払い。
金額は良心的だったのですが、「2時間を1分でも過ぎたら超過料金をもらうよ。戻ってきて駐車場を出るまでが2時間!」とぶっきらぼうに言い放ったオジさんの態度はいただけませんでした。
車から降りると、歩いて「岩畳通り商店街」へ。
道幅2~4mの狭い通りを埋めるように人、ヒト、ひと…。左右には蕎麦屋さん、お土産屋さん、カキ氷屋さん、キュウリの一本刺しやアユの塩焼きやらを軒先で売るお店も。
千客万来、老若男女でごった返す中、200~300mほど進むと階段が現れ、その先に目線を送ると有名な岩畳、ゆっくりと流れる川、そして川面に浮かぶ和船が。
岩畳はNHK番組「ブラタモリ」のロケーションでも取り上げられました。
岩畳へと続く階段を下りていくと、中ほど右手に「岩畳」(Iwadatami)の説明看板が。
国の名勝・天然記念物指定。荒川の沿いに幅80m、長さ500mにわたって岩石が露出しています。畳を一面に敷き詰めたように見えることから岩畳と呼ばれています。地殻変動や川の浸食によってできた自然の造形美を見て楽しむことができます
一周船を体験
川の水深が深く、流れが静かなところを「瀞」といい、そうした場所が「長」く続いている様子から「長瀞」の名がついたとか。目前を流れているのは「荒川」で、言わずと知れた利根川、江戸川、多摩川などともに東京湾に注ぐあの一級河川。長瀞は荒川の上流に当たるというわけです。
川に近づいていくと、左手に舟下りのチケット売り場を発見。
舟下りもいろいろあるようで、そこでは、水しぶきを浴びて急流を下るようなコースではなく、岩畳付近のゆっくりと流れているトロ場を20分ほどで巡る「一周船」のチケットしか扱っていないようです。
短時間、安全第一を優先して、こちらをチョイス。
大人1人さま1,100円也。
係の人に促されて、川原に直接乗り上げた木製の和船の船首部分をまたいで、20人弱が船のバランスが崩れないように左右両サイドに分かれて乗船。座席に置いてあった黄色いライフジャケットを身に付けると出発。
間もなく船頭さんが「波が立たない静かなところを進んでいきますので、スリルはゼロ。ゆっくりと景色の方を楽しんでください」「水量が少ないですから、万が一落ちたら立ってください」とユーモア交じりに案内を始めました。
本当かなと思って水中をのぞくと、確かに浅いところは50~60㎝ほどで川底が透けて見えます。
ちょうどお昼過ぎで気温も徐々に上がってきていたので、手を出して水を触ってみると心地よい冷たさ。ウグイが泳いでいるのを見た人も。
船頭さんの解説を聞きながら、船上から岩畳のミルフィーユ状の様子を改めて目にしたり、象の形にも似た「象岩」を鑑賞したりすることができました。
山盛りの天然カキ氷
船から降りた後も、気温はぐんぐん上昇-。
歩きながらさっき船頭さんが地元PRでかき氷を薦めていたことを思い出し、帰途に就く前にいただこうということに。
秩父の氷池で自然に凍らせた氷なのでおいしいと評判のよう。
確かに、あちこちの店先で「阿佐美冷蔵」「天然氷」ののぼり旗が目につきます。
シャカシャカと氷を削る音を頼りにカキ氷屋さんに。
のぞいてみると、目に入ってきたのはこれでもかというほどの氷の山!
シロップの入った器の上に氷を削りシロップをかけたかと思ったら、また氷を削ってシロップをかけて…の繰り返し。
薄くふわっと削らないと〝氷山〟をつくることはできません。天然氷だからでしょうか?
順番待ちは2人だけだったので、そのお店でイチゴミルクとメロンミルクを注文。
15~20分ほどで出来上がった氷の山を目の当たりにして、改めてそのボリュームに圧倒されました。
高さ20㎝はあろうかと。
器をそーっと野外テーブルの上に置こうとしたのですが、接地状態が悪くやや傾いていた上に、運悪く私の足がテーブルの脚に当たるというアクシデントが発生。イチゴミルク氷山の上部から半分以上が〝崩落〟してしまう悲劇に見舞われました。
大きなショックと深い悲しみで、写真を撮るのを忘れてしまいました。
はい、ブロガー失格です!
しばし放心状態の後、気を取り直して残った氷をスプーンで口に運ぶと…
ふわっと溶けてイチゴ&ミルクシロップとの絡みも甘すぎず、これまで味わったことのない絶妙さでした。
ちなみに妻は〝無傷〟のメロンミルクを手に「おいしい」「おいしい」を連発。
長瀞にはハイキングで有名な宝登山(標高497m)もあります。
ロープウェイを使って山頂駅まで行けば、数分程度で山頂に立つことができ、秩父の町並みや秩父連山、浅間連山などを望むことができるとのこと。
今回はハイキングは想定してなかったので、次回訪れることにしました。
天然カキ氷のリベンジも兼ねて-。