断捨離スタート

フォーカス

手始めはNikonFE2

退職を機に少しずつ身の回りの物を整理していこうと思い立ちました。
そう、断捨離スタートです。
改めてネットで断捨離を検索、コトバンクさんによると…

モノへの執着を捨て不要なモノを減らすことにより、生活の質の向上・心の平穏・運気向上などを得ようとする考え方のこと。2009年刊行の『新・片づけ術「断捨離」』(やましたひでこ著、マガジンハウス)により提案された。
断捨離はヨガの「断行・捨行・離行」から生まれた言葉で、「断」は入ってくる要らないモノを断つこと、「捨」は家にあるガラクタを捨てること、「離」はモノへの執着から離れることを表す。

う~ん、まさにそんな境地ですね。
サラリーマン時代に着ていた背広、ワイシャツ、ネクタイ、コートに靴…。
思い出もありますが、それをバッサリ捨て去りたい、と。

断捨離の対象として多く推奨されているのは、1年以上使用していないもの、これから1年先も使いそうにないもので、逆に捨ててはダメなものは契約書類(当然と思います)、思い出の写真(無二のものですから)などのようです。

このブログを椅子に座って書いていたら、足先にコツンと当たるものが…。
見ると、古カメラ「Nikon FE2」(ブラックボディ)ではありませんか。
30年以上前に仕事用に購入したものですが、もう10年、いや20年以上は使っていません。
このカメラを断捨離の手始めにしよう。

遠い思い出

Nikonカメラにまつわる思い出はいくつもあります。
おぼえているのは失敗の方ですが…。

購入当時は、オートフォーカス使用のカメラなど使われていませんでした。
視力が弱い方なので、昼でも特に夜の撮影となると、ピントが合っていないピンボケ写真をずいぶん撮りました。
いまはオートフォーカスでレンズを被写体に向ければ、カメラが勝手にピントを合わせてくれるわけですが、昔は手動でしたからね。

フィルムもその都度、撮影対象や撮影環境に応じて選択が必要でした。
当時は、光に対するカメラフィルムの化学反応を利用して画像を投射する仕組みでしたから、光に対するフィルムの感度が上がるにつれて100、400、1600といった数値で表し、撮影時の条件を想定して自分で選ばなければなりませんでした。

撮影した後はフィルムの現像作業です。
撮影後もフィルムの感光を防ぐため、遮光カーテンなどを用いた薄暗い現像部屋に入って、カメラ本体から取り出したフィルムを現像液→停止液→定着液の順に浸していき、画像を浮かび上がらせます。現像液に浸けておく時間をうまく加減しないと画像は浮かび上がってきません。

さらには現像したフィルムを使って、印画紙に自分で焼き付けていました。
印画紙も画質を「硬め」(シャープ)にするか、「軟らかめ」(マイルド)にするかを被写体などを考慮して選んだ上で、(セーフ)ライトをフィルムを通して印画紙に投射。その印画紙を、フィルムの現像の時と同様、現像液に浸けて画像をいい具合に浮かび上がらせたら、停止液、定着液と順に浸していったものです。最後に濡れている印画紙を乾燥させて、ようやく写真が出来上がります。

要するに、現在のようなオートフォーカスやスマホのようにシャッターを切って終わりではなく、そこから写真が印画紙にアウトプットされるまでにはいくつもの行程を経なければなりませんでした。
自身の文字通り手加減次第。加減が下手だと失敗を招きますが、加減が上手いと写真の表情・印象がガラリと変わる面白さがありました。

ヤフオク!で下調べ

しかし、仕事から離れての日常生活では、スマホをカメラモードに切り替えれば、オートフォーカス、オートフラッシュが起動して、出来、不出来もその場で確認でき、撮り直しだってできます。
フィルムの入手も、どこにいてもすぐに安価にというわけにはいかなくなっています。
郷愁を感じつつも、ここは区切りの付け所。

一方、処分するにしても、どのぐらいの価値なのかは知っておきたいのが人情というもの。
ネットの「ヤフオク!」で下調べをすると…

  • カメラ「NikonFE2ブラックボディ」→1万円内外~3万円弱
  • レンズ「Zoom-NIKKOR 35~70㎜ 1:3.5」→500円台~5千円弱
  • Nikonストラップ→1千円~1万5千円弱
  • ストロボ「Nikon SPEEDLIGHT SB-15」→500円~3千円内外

いずれの品物も、状態の良否がそのまま取引値段に反映しているようです。
フムフム、全品が最低ラインと仮定すると1万2千円、仮に全品が高評価ならば5万3千円か。
これぞ捕らぬ狸の皮算用。

私のNikonのカメラとレンズはむき出しで放りっぱなしの状態でしたし、ストロボは液漏れを起こしている有様ですから、価格は期待薄でしょう。
ヤフオク!への出品経験もなし。
さてどのようにして処分することにしましょうか…。

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