新聞購読レビュー

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値上げの告知

昨日5日付の朝日新聞1面に「購読料改定のお願い」の記事が載っていました。
来月5月1日から朝夕刊セットで1カ月購読料が4,400円(消費税込み)から4,900円へ値上げするとのこと。新聞用紙など原材料の高騰と戸別配布経費の増加が理由だそうです。

用紙やインク代金、輸送・取材・配達車に不可欠なガソリン代等々このインフレで上がっているのでしょう。記事を書くために取材相手を何度も訪ね歩く記者さん、印刷紙面を雨の日も雪の日も自宅まで届けてくれる配達員さんの人件費も必要でしょう。
しかし、一気に500円引き上げとは…。

退職に伴い、家計に対する「防衛」意識が日々高まってきていて、この際、新聞購読をレビューすることにしました。
新聞販売店に電話をして、店員さんに提案を試みました。

私「いま取っている朝日新聞が来月から値上げになるというので、ほかの新聞も読み比べて、購読をどうするか検討したいのですが、可能ですか?」
店員「大丈夫です。どちらかご希望の新聞はありますか?」
私「もしいくつか可能なら、日本経済新聞と地元県紙、それと購読料が一番安い新聞のお試しをお願いできます?朝刊だけでけっこうですので」
店員「最も安いのは産経新聞で、購読料は3,400円になります。それでは朝日と一緒に日経、県紙、産経をお届けします」

提案が受け入れられ、週末まで朝日、日経、産経、県紙を閲読できることになったのでした。

地元県紙、日経に持ち味

今朝、ポストを開け、4紙を取り出してさっそく1面を比較…。
朝日、日経、産経3紙とも、米国のトランプ前大統領が34件の罪で起訴された裁判でトランプ氏が全面否認したとのニュースを大きく掲載。朝日と産経は、日本が同士国の軍に防衛装備品などを提供する新たな枠組み「政府安全保障能力強化支援(OSA)」について、朝日と県紙は原子力規制委員会による敦賀原発の審査の再中断について、それぞれ取り上げていました。

敦賀原発のニュースは驚きです。
日本原子力発電が敦賀原発2号機(福井県)を再稼働させるにあたって、原子力規制委員会の審査に対して提出した資料に誤りが続々判明、規制委が8月末までに審査申請書を出し直すよう行政指導することを決めた、との内容。
将来動く可能性がある活断層の上への原子炉設置は認められないわけですが、規制委の調査団は2号機直下の断層が活断層の可能性があると指摘、これに日本原電は活断層ではないと主張して提出してきた資料の中に地層の観察記録を書き換えたり、誤記だったり見つかったため、などと報じています。
当事者意識の欠落もはなはだしい。そんな組織に原発を運転・運営する資格があるのか!

そんな憤りを覚えつつ、2面、3面をめくると、4紙ともほぼ同じような記事が並んでいます。
一方、読み進んでいくと違いも。
まずは県紙が地域の経済や催し・文化関連の情報が圧倒的に多い。
そして、日経新聞は金融経済、グローバル市場、ビジネス、マーケット等々ジャンルごとに細やかな記事をたっぷりと報じている点です。

週末紙面、チラシのチェックも

ゆっくりと4紙を読み終えた後、外観等を数値化してみることに。

①総ページ(面)数
日経新聞:40面
朝日新聞:30面
産経新聞:28面
地元県紙:24面
※日経のボリュームが飛び抜けていて、中面も記事下の広告がなく、記事だけがぎっしり詰まっているページも少なくありません。

②全面広告面数
日経新聞:8面
朝日新聞:5面
産経新聞:8面
地元県紙:2面
※全面広告が目に入ってくる頻度は、県紙が12ページ当たり1ページと最も少なくて記事中心に読み進みやすく、産経新聞は7ページ当たり2ページと記事に対し広告が多いとの印象でした。

③価格(朝刊のみ、税込)
日経新聞:4,700円
朝日新聞:4,700円
産経新聞:3,400円
地元県紙:3,500円
※今回を機に朝夕刊のセット購読はやめて、朝刊のみにしようかと。私の地元販売店に尋ねた価格で、日経と朝日が並び、産経が最安、その間に県紙。

カラー面の多少も、記事を読む上での楽しさや読みやすさに関係してくると思います。
各紙とも1面と最終面にスポーツ面、それから全面広告のページはカラーですが、記事のページに限れば、県紙は比較的多め、日経新聞はボリュームの割には少なめだったような…。

週末向けの記事・紙面はウイークデーとは異なっていますので、そこもチェックしたいところ。
妻も新聞愛読者で、加えてご近所のスーパーなどの折り込みチラシもポイントになるかと。
広告主がチラシを折り込む新聞を指定するので、チラシの中身、多少が新聞によって違ってきます。

レビューの最終結果が出るのは週明けかなぁ。

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