ポストにダイレクトメール
自宅ポストに不動産会社からダイレクトメールがー。
ここ最近、けっこうな頻度で同じ会社から資料が投げ込まれています。
売却含みの「住み替えの勧め」ですね。
いまの居宅は築20年以上が経過-。
いくら外装を塗り直して「化粧」をほどこしてみても、不動産のプロの眼からすれば、外観・造りからシニアの住まいと見抜くことは簡単なことでしょう。
シニアを狙い撃ち、といったところ?
確かに、定年を迎えて家で過ごす時間がこれから増えることを想定すると、住まいを見直してみようかという気持ちがないわけではありません。
封の中に入っていたパンフレット資料「ライフステージにあった最適解へ」を見ると…
シニア向けのページが設けられていて「定年後は趣味に生きるなど、老後のライフスタイルに合った住まいを考えたいことろです。そこで、人生百年時代を生き生きと楽しむ為に住まいの選択肢を考えてみませんか?」と、こちらの心を見透かし、くすぐるような言葉が並んでいます。
STEP1 自身の現状、希望を知りましょう
STEP2 住み替えの選択肢を知りましょう
STEP3 住み替えの「落とし穴」に気を付けましょう
STEP4 資金計画を立てましょう
確かに「STEP1」はごもっとも。
本気で売却・住み替えを検討するのなら、現在の居住環境に満足しているのか、これから先の生活がどう変わっていって、何が必要となり、何を優先したいかという希望を整理してみることが最も重要。
その上で、利便性重視なら市街地、自然環境重視なら郊外とか。
自宅・マンションか医療・介護も視野に入れたシニア住宅か。
物件購入なら新築か中古か。
新たな資金調達を想定すのかしないのか…等々細やかな検討もしないといけないですね。
市況は上昇傾向
不動産市況の現況はどうでしょうか-。
影響を与えるといわれているのは不動産価格と土地価格(地価)。
国土交通省が公表している上記データでは、コロナの影響で低迷した不動産価格は2020年下半期に持ち直し、2023年4月時点で戸建て・マンションは上昇傾向にあります。低金利の維持と、テレワークの増加、在宅の過ごし方の再考の中、住宅価値が上がっているのではないでしょうか。
地価も前年と比べると、全国平均、三大都市圏平均、地方圏平均ともおおむね上昇傾向にあるといってよさそうです。
他方、いまのようなインフレと円安が続けば、建築資材や人件費が高止まりとなり、新築物件の価格は上昇して購入が難しくなるでしょうし、中古物件に人気が集まることも想定されます。
同じ不動産会社が数カ月前に似たような資料をポスティングしていったことを思い出し、探し出して改めて見てみると…
「今が売り時の理由、ご存じですか?」の文字。
理由1が不動産取引平均価格の上昇。住み替え検討顧客が増加したためと推察しています。
理由2は販売在庫数よりも購入相談数が多いこと。自社扱い物件が前年同月と比べて約200%以上UP、14カ月連続で前年を上回る数値を記録しているとあります。
理由3としてリセールバリューの発生。約3件に1件が購入価格より売却益が出ているとしています。
やはり「売るなら今でしょ!」が基調ですね。
気になるZEH
新生活を新天地でということにでもなれば、移住?
ムク、ムク、MUKUと夢想が広がります。
郊外だったら、やっぱり庭付きの戸建てがいいですよね。
戸建てなら、ZEH(ゼロ・エネルギー・ハウス)に興味があるんです。
太陽光発電で自家の消費エネルギーを賄うっていうやつ。
ZEHは断熱性能が高い造りなので、光熱費を節約できるし、室温を一定に保てるのでヒートショック対策はじめ健康にもいいとか。
地震、風水害といった自然災害で停電になったとしても、天気の良い日にためておいた電力を活用できます。テレビ、ラジオ、パソコンにスマホといった情報機器がダウンする心配は無し。明かりが点けば、不安と恐怖の心の中にも光が差し込む。ロウソクをひっくり返して火事になることもありません。
エコキュートで大容量のタンクにすれば、断水時に溜まっている湯水を利用することもできるといいます。ちょっとした洗い物やトイレ用水の心配は不要。
加えて、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)を所有していれば、車のバッテリーは蓄電池ですので、災害時に放電して家屋用の電源として供給、活用できます。
この仕組みで炊飯器、電気ストーブ・スタンド、スマホなど4~5日分は使用分を賄えるといいます。
つまり、ZEH+EV(あるいはPHV)=「無敵」ということ。
災害に強い郊外自立型の生活が可能になります。
理想的です。
しかし、この夢想には「資金」の大きな壁が立ちはだかります。
ZEHを建てる場合、補助金がもらえる自治体も増えてきているようですが、十分とはいえず。
先の「STEP4 資金計画を立てましょう」の観点からすると、資金計画を前に、ムク、ムク、MUKUがショボ、ショボ、SHOBOに…。
機会をみつけて、住宅メーカーさんとZEHについて相談してみようっと。