住民税納めたものの…
1年間の市民税・県民税-。
自宅に封書で送られてくる電算納付書を使って分割納付しています。
とても一括では納めきれない金額なので4度に分けて、納期が近づいてくる度ごとにコンビニに出向いては振り込んでいます。
前回(第1期)納めたのは6月でした。
(もうそろそろかなぁ)
そう思って確認しようと思っていた矢先の先週末、同じようなことを感じたのでしょうか、妻が電算納付書の入った封書を開けて、確認すると「納付期限は9月2日だよ。もう過ぎてますけど…」。
(まずい…。遅延金が発生しないうちに早々に納めなければ)
昨日、納付書を手に家を出掛けたのでした。
手元に当該金額を持ち合わせていなかったので、いつも利用している無人の銀行出張所のATMでお金を下ろした後にコンビニで納税という段取り-。
9月に入ったというのに猛暑が未だやまず、気温は30℃超え。
そんな中、小型のショルダーバッグにキャッシュカード、預金通帳、納付書を入れ、帽子をかぶって20分ほどトボトボと歩いて無人出張所へ。
キャッシュカードと預金通帳を使って、当該金額を引き出しました。

機械受取口に出てきたのは新札10数枚-。
新札とはすでに〝ご対面〟済みなので、驚きはしなかったのですが、哀しかな、わがDNA…。
ピン札同士が重なり合って、よもや指定額に足りない事態などあるはずない…あるはずはないのだけれども…ピン札を手にするや、全神経を集中させ、無意識にカウントし始めていたのでした。
(うん、確かにあるな)
ショルダーバッグをまさぐり、納付書を引っ張り出しながら、そそくさと出張所を離れ、また1分ほど歩いてコンビニへと向かったのでした。
コンビニの店員さんに納付書と当該金額を手渡し、レジ画面に映し出された納税金額に違いがないことを確認した後、画面で「はい」を指でタッチ。
すると、店員さんは納付書の一部が領収書となっているところにお店の受領ハンコを押下、その場で領収書の部分を切り離し、当方へ手渡してくれました。
(よし、これで今年2度目の住民の義務を果たしました)
令和6年度第2期市民税・県民税を無事納め、帰途についたのでした。
ATMから回収を失念
しかし、今朝、たいへんな事態に気付きました。
キャッシュカードはあるものの、預金通帳がありません-。
昨日出掛けた時に使ったショルダーバッグの中を何度のぞき込んでも見当たりません。
(無意識のうちに、いつものところにしまったのかもしれない)
希望を持って開けてみたのですが、そこにも通帳はなく…。
(昨日、コンビニで手続きをした時に落とした?)
(家の戻る途中、どこかで落っことした?)
今朝手にしたショルダーバッグのチャックは閉まったままです。気持ちを落ち着かせようと、リビングの椅子に座って昨日のことを思い出してみると…

どうも、ATMでお金を引き出したものの、通帳をATMの返却口からバッグの中に入れた記憶があるような、ないような。
(ピン札のカウントに集中するあまり、通帳の回収を忘れた…な)
恐らくはATMのところだろうと見当を付けて、9時前なのですが、銀行の「喪失センター」にさっそく電話を入れました。
「通帳をなくしてしまったのですが」
「そうですか。それでは取りあえず、口座を閉める手続きを取りましょうか」
(口座を一旦閉じてしまったら、再び開くのに手間がかかるんだろうな…)
そうした思いが頭をよぎり…
「いや、なくしてしまったと言いましたが、実は昨日ATMでお金を下ろした際にお金は手にしたのですが、通帳を回収するのを忘れてしまったような気がするんです…」
「そのようでしたら、もしかしたらATMの中にあるかもしれません」
応じてくれたセンターの方の話では、通帳でもキャッシュカードでも、使って受取口から出てきた後しばらく回収しなかった場合には、ATMが自動的に受取口から機械の内部に取り込んで保管する機能があるとのこと。
何という、優れた機能!
私の後にATMを使った人が、私の未回収の通帳に気付かなかったら、ATM内にそのまま収容されている可能性があるわけです。
通帳の行方は①ATMの中に取り込まれた②親切な人が見つけて届出てくれた③悪意の人が持ち去った-のいずれかということが分かりました。
「それでは、取りあえず、ATM内に収容されていることに望みをかけてみます。通帳を取り忘れただろうと思われるATMは覚えていて、特定できます。どのように対応すればよろしいですか?」
「ATMには、手続き画面横のところと目の高さのところに受話器が二つあります。目の高さの方の受話器を取っていただいて、出てきた者に事情を話していただきければ分かると思います」
「そうですか。ありがとうございます。これからさっそくATMに行っています」
電話を切るや、昨日のATMへ-。
もしATMの中に収まっていなかったら、誰かが持ち去ったことになります。
(ATMの中になかったらどうしよう…善意の人が警察に届けていてくれたらいいんだが…悪意の人が持ち去っていたとしたら口座を閉じないといけないなぁ…警察への紛失届の手続きは面倒なんだろうだろうなぁ…いやぁ、本当にやっかいなことになったな)
心の中でささやきながら、昨日とまったく同じ道程ですが、歩む速度は自然と速まります。
ATMに到着するや、受話器を確認。
確かに手続き画面横と目の高さのところに二つあります。
目の高さの方の受話器を取ると、応じてくれた女性に改めて昨日からのいきさつを話し、こちらの口座番号と名前を伝えると…
「確かに昨日、ご利用いただいておりますね」
「それで通帳は今どこに?」
「午前中、Z支店へ移送しているところですので、午後にZ支店でお手続きができると思います」
(あった!!よかった!!)
続けて受話器の向こうから…
「親切なお客様から忘れ物としてお届けがあったようです。安全のため、口座は閉じております。なおご連絡先を教えていただけますでしょうか?」
先方に私のスマホの番号を伝え終えると、そのまま電車で二つほど離れた駅のZ支店へと向かいました。
無事戻りホッと安堵
銀行のZ支店の受付係に預金通帳の受け取りに訪れた旨を伝達。
すでに連絡が入っていて、すぐさま手続きに移行してくれれば、と淡い期待を寄せたのですが、それは間違い。
やはり「銀行」でした。
いつものように、他の来客と等しく順番待ち。
届出印を持参していなかったので、大丈夫かと不安だったのですが、先方が提示した携帯式のカードリーダーに当方のキャッシュカードを挿入し、暗証番号を入力することで本人確認は無事終了。
待合のソファに座っていると、行員から「受取書」なるものへの自書を求められました。
受取書には名前、住所、受け取り物件の欄が。
名前、住所を記入し、受け取り物件の欄内には「通帳、証書、現金、その他」と印刷されていましたので、通帳に丸印を付けて提出。
いつものように呼び出しの番号カードを渡され、待つこと10分ほどで窓口に呼び出されました。
窓口では、これまたいつもと同様に改めて身分確認のため、自動車免許証かマイナンバーカードの提示を求められ、免許証を預けると、やっぱり「コピーをいただいてよろしいでしょうか?」という〝お決まり〟のやり取りが。
その間、再び待合でしばし待機となりました。

改めて窓口に呼ばれ、免許証を戻してもらった際に「親切な方がいらっしゃって、警察ではなく、銀行の方に届けていただいたわけですか」と確認すると「そうですね。銀行の方に届出ていただいたようです。なお、その方には『お届けていただきました通帳は無事、ご本人さまにお渡しすることができました』と当行よりお礼の電話を入れさせていただきました」。
何という、そつのない対応と驚きました。
で、肝心の通帳は、窓口ではなく、待合の横のテーブルで別の女性行員さんによって手渡されました。
「ご親切な方に届けていただいて、よかったですね。通帳だけでできることは入金にだけで、お金を下ろすことはできませんが、ご心配だったでしょう」
「ありがとうございます。おかげさまで」
行員さんの手元を見ると、通帳以外のチラシのようなものが…
「まとまったご資産がございましたら、国債などのご検討はいかがでしょうか」
国債の利回り率も今年に入ってからは徐々に上昇基調にあることから、お勧めということなのでしょう。
何という、そつのない対応と再び驚きました。
行方不明だった預金通帳の返却手続きですから、通帳から当方が預けている金額を承知されてのことと理解はしているものの…。
「そうですねぇ…考えておきます」
体よく応えて、銀行を後にしたのでした。
通帳をなくしてから、ほぼ20時間が経過-。
とにかく、無事通帳が戻ってきてくれて、ホッと安堵です。
通帳行方不明の件は、妻には伏せておいたのですが、通帳を無事回収できたので、外出先から戻った妻に昨日から本日にかけての出来事を打ち明けると…
「昨日なくしていて、それに気付いたのが今朝?」
「そう…」
「昨日気付いていたら、夜は眠れなかったでしょうね」
「そうね…」
「終わってますね」
強烈な〝マシンガンコメント〟の連射を浴びました。
当方、齢61-。
通帳をなくす事なんて生まれてこの方、もちろん初めて。
確かに終わった、か?