いよいよ最終コーナー
7月も下旬に入り、Webクリエイター養成科は「WordPress」の講座へ。
3カ月間にわたる養成科の講座も最終コーナーが見えてきました。
これまで「HTML」「CSS」「JavaScript」「PHP」を学習してきましたが、今回「WordPress」が修了すれば、生徒全員が〝卒業作品〟としてWebホームページを自作することになっています。
ご存じの通り、WordPressはWebサイトのコンテンツを管理・運用するために世界中で最も多く使われているCMS(Content Management System)といわれている仕組み。先週学習したプログラム言語「PHP」を使ってデータベース「MYSQL」からデータを引っ張り出し、ユーザーのリクエストに応えます。
Webページの基本的な骨格部分は「HTML」、装飾部分は「CSS」、動的部分は「JavaScript」で作り込まれていますので、WordPressの仕組みに関する講義はいわば養成科での学びの集大成といえそう。
授業でテキストとして使っている「1冊ですべて身につくWordPress入門講座」(SB Creative)によると、Meta公式ブログ、東京大学、ホワイトハウス等のサイトもWordPressが使われているとのこと。
この「爺時刻々」ブログもWordPressを使ってリリースしていますが、プログラミングの知識がなくとも、編集管理画面を使ってテキストや写真を入れむだけでWebを更新してきましたが、講義を機にWordPressを使いこなせすことができるようになればと…。
カテゴリー分けとタグ付け
講義は、WordPressで見出し、段落、画像、ギャラリーといった用途・役割ごとに設けられている「ブロック」という単位で編集する「ブロックエディター」を実際に使ってみるところから。
Web上で公開予定のコンテンツを事前に入稿しておいて実際に公開リリースする日時を予約できたり、投稿記事に外部のWebページをリンクさせたり、記事とその添付画像を一つのブロックにくくって記事と画像の左右の位置関係を自在に変えたり。
ブロックエディターを使えば、呪文のようなプログラムコードを打ち込むことなく、簡単に実現できます。
これまでのプログラミングの授業と比べ、何とストレスレスなことか!
先生は投稿記事のカテゴリーとタグの重要性を指摘しました。
いずれもユーザビリティ(使いやすさ)につながる話。
記事の数が増えるにつれて、サイトを訪れたユーザーが目的の記事を探し出してたどり着くことが難しくなります。そこで投稿時に記事をカテゴリーごとに分けることで、必要な情報に到達できるようにします。
また、記事の中で使われている言葉(キーワード)にタグを付けることで、ユーザーが記事を検索する際、キーワードを打ち込めば、タグ付けされた記事を探し出せるようになります。
カテゴリーとタグは似ていますが、タグはカテゴリーに関係なく付けます。
適正なタグの数というのもあるようですが…。
講義テキストによれば「本に例えればジャンルごとに分類された本棚がカテゴリーで、本の中の重要な箇所に張られた付箋がタグ」だそうです。
テーマのカスタマイズ体験
WordPressがあらかじめ用意している公式テーマをユーザー好みにカスタマイズできる方法についても学習。
テーマとは、Webサイトのレイアウトやデザインを決めるひな形(テンプレート)のこと。
投稿記事の編集の時と同様、ブロックエディターを使います。
ブロックエディターを使えば、記事編集だけでなくさまざまな機能を変更・追加・削除ができます。
ブロックエディターのボックスを開くと、変更等を加えたい機能がひと目で分かるようにイラスト化したアイコンでずらりと格納・表示されます。
例えば、その中から「ボタン」アイコンをクリックして簡単な設定を行うだけでページ内にボタンを新設できますし、「クエリーループ」アイコンを探してクリック、設定すればこれまで公開してきた投稿の記事一覧が表示させるといった変更ができます。
カスタマイズで公式テーマの大枠まで変えることはできませんが、それでも画面上ずいぶん違った印象を与えることが可能です。
実習用教材を使って、カスタマイズを実体験しました。
授業では「Webページをせっかく創るのだから、やっぱり1人でも多くの人に見てもらってナンボでしょう」と、SNSとの連携方法についても。
ブロックエディターの中の「ソーシャル」アイコンをクリックすれば、WebページとFacebook、Instagram、YouTube、LINEといったSNSと簡単にリンク。
同時にWebサイトの固定ページ内などにSNSの共有ボタンを用意しておくことで、閲覧しに来たユーザーに共感を持ってもらえば拡散(カクサン)してもらえる工夫も必要と…。
卒業作品作りに向けて、公式テーマのカスタマイズの方法にとどまらず、コードに直接触れてのオリジナルテーマ作りへと講義は進んでいきます。