総訓練時間300時間
本日8月31日をもって、6月1日から受講していたWebクリエイター養成科を何とか修了することができました。
自宅から片道約1時間半以上かけて、土、日、祝日、お盆休み以外はほぼほぼ通所。
午前10時から午後4時40分までの講義で、総訓練時間は300時間に及びました。
今夏記録的な猛暑日が続いたこともあり、ビル最上階にある教室はクーラーの効きがいまひとつという状況下で、若きクラスメート29人と共に文字通り修学に汗を流したのでした。
この間、コーディングをゼロから学び、授業の最終盤では教科書を片手に稚拙ながらも〝卒業作品〟としてHPを自作できるまでに至りました。
すべての受講生が卒業作品となる自作HPを作り終えた際、発表の機会が設けられたのですが、クラスメートの皆さんの作品はどれも素晴らしいものばかりで、「成績順位30番」の爺はただただ赤面するばかり。
いずれもサービス・商品のユーザー像(ペルソナ)をきちんと想定した上でワイヤーフレームを描いて、それに沿ってコーディングされていました。
今回の自作HPは自分の実力を映し出す〝鏡〟だ、とつくづく思い知らされました。
修了証書を手にしてこの3カ月を振り返って改めて思ったことは-。
Webクリエイターは、ユーザーやクライアントの思いと自分の考えをとりまとめた上でコーディングのテクニックを駆使してWeb作品を制作していく仕事である、と。
できあがった作品は思考とテクニックを投影・投射させた表現物(パフォーマンス)ですから、「クリエイター」は「パフォーマー」ともいえます。
思考やコーディングテクニック(パフォーマンス)の力が低ければ、当然、それなりの作品しか創造(クリエイト)することはできません。
そういう意味では、成績順位30番目の私が言うのもおこがましいですが、私を除く29人はクリエーター、パフォーマーとして素質を有していました。
実際、修了前に4人の方が就職が内定したと聞きました。
Webプログラミング、コーディングという新たなテクニックを身につけた彼ら彼女たちは、会社勤務だけでなく起業という道も拓けています。
2回の就職状況報告
学校側からは修了後についての話もありました。
10月と11月の2回にわたり東京都の職業能力開発センター宛に、就職状況について報告を行うようにとのこと。職業訓練の成果の調査が目的だそうです。
会社等の事業所に就職した場合、訓練関連職種に該当するか否か、その事業所が訓練実習先であるか否かについて回答。
さらに(1)雇用形態は正社員、派遣、パート、アルバイト、契約社員等のいずれか(2)雇用期間について、定めがないかあるいは4カ月(120日)未満か、4カ月以上1年未満か、1年以上等のいずれか(3)1週間の所定労働時間は20時間以上か20時間未満か(4)雇用保険被保険者の適用の有無-についても。
また就職した経路について、ハローワークか民間職業紹介会社、新聞・雑誌等の中から選択して答えるといった内容です。
自分で記入した後、就職先の代表者・採用責任者に確認の署名をもらうようにとの指示。
自営を開始した人についても、受講科目(Webクリエイター)関連職種に該当するか否か、役職や開始した年月日のほか事業内容に関して返答するように、との要請がありました。
税金を原資にした公的職業訓練(ハロートレーニング=ハロトレ)だからでしょう。
訓練が目的ではなく、就職が最終目的であるため、しっかりと事後の自己検証が求められます。
雇用保険の支給終了
修了式と修了後のさまざまな手続きの話が終わったのは12時過ぎ。
その後、自分が住んでいる地域を管轄するハローワークへ足を運びました。
Webクリエイター養成科修了の報告と、ハロトレ受講期間中の雇用保険の基本手当(失業給付)受け取り等を確認するためです。
ハロトレの窓口担当者からは「いかがでしたか?」とのお尋ねが。
「とても勉強になりました。ただこれが就職にうまくつながるかどうか…。こちらの窓口でもWeb業界には〝年齢の壁〟があると指摘されてましたので」と答えたのですが、「この1カ月の間に求職活動を行っていませんので、保険の支給延長はありません。通学していた8月31日で支給はすべて終了ということになります。後は給付課の方へ」と返ってきたのみ。
先方はハロトレ修了=失業給付終了を伝達したかったようです…。
何やら書類が入ったファイルを渡され、雇用保険給付課の窓口まで行って、そのファイルを受付ポストへ投函すると、ほどなくして呼び出しがありました。
係員からWebクリエイター養成科からこの日発行された修了書の提出を求められので、手渡すと、代わりに養成科でのハロトレ開始決定後にハローワークに預けていた雇用保険受給資格者証の返却がありました。
失業給付の金額や処理日、残日数等が記録されている紙製(A4判)のものです。
ハロトレ開始前はこの受給資格者証を28日ごとに雇用保険給付課へ持参して失業認定(収入の有無等)の手続きを受けると、失業給付がこちらが指定する金融口座に入金があったのですが、ハロトレ開始後は受講先のWebクリエイター養成科の事務局の方から当方の講義への出欠が報告され、出席日数分だけの失業給付等が入金される仕組みへと変更となっていました。
受給資格者証をハローワークに預けたことに伴い、Webクリエイター養成科の講義に出席していれば、ハローワークへの〝出頭〟は不要となるので、それはそれでよいのですが、困ったことがありました。
それは、ハロトレ開始後はおおよそ28日分の失業給付だけでなく、受講手当や通所手当(交通費)を合わせて指定口座に一括入金され、受給資格者証で支給内容と金額の内訳を照会・確認できたのですが、受給資格者証をハローワークへ預けたことに伴って入金の内訳と金額の正否を照会できず、確認することができなくなってしまったのです。
受給資格者証が返却された、照会・確認する術を得たわけですが、すでに入金は済んでいるので、これでは「後の祭り状態」では?
係員からは、受給資格者証の認定記録を指し示しながら、当初は支給期間が開始から150日間に当たる8月18日で終了する予定だった失業給付等の雇用保険がWebクリエイター養成科修了日である本日8月31日まで13日分延長された旨の説明を受けたのですが、これも事後説明といった印象でした。
なお「この受給資格者証は2年間保管してください」と明記されています。