販売棟数NO1
自宅ポストに先日投げ込まれていた不動産会社からの「住み替えの勧め」のダイレクトメールが引き金になり、妻ともども時間が自由になるゴールデンウイーク中に住宅展示場にでも行ってみようということにー。
あいにくの雨天の中、傘を持って車でお出かけ。
20分ほどで着いた展示場はけっこう広く、ハウスメーカーのモデルハウスが20棟近く建ち並び、各モデルハウス前には無料の駐車場が用意されていて、約180台が停められます。
この日は、「ZEH(ゼロエネルギー住宅)」「平屋建て」を得意とする3社に事前にアポを入れておきました。
最初にうかがったのは「一条工務店」。
社名は何となく聞いたことはあるものの、テレビCMの記憶などありません。
担当者によると「うちはテレビなどでCMを打っていません。年間50億とか100億とか広告費をかけるところもありますが、結局はお客様への販売価格に跳ね返りますから。いいものを造れば、自然と口コミで広がっていくという考えでやっています」とか。
テーブルの上に載せた折れ線グラフの資料には「大手ハウスメーカーの中で、唯一右肩上がりの成長を続け、2018年、戸建注文住宅販売棟数NO1を獲得!」とあり、18年は積水ハウス、積水化学工業、大和ハウスほか8社より上回っています。
担当者が強調したのは①業界で断トツという機密構造②全館床暖房完備③独自の太陽光発電システム-です。
・トリプルサッシなどで機密性に優れていれば過剰な冷暖房はなくなるため経済的
・床暖房がリビングだけでなく廊下、洗面所、トイレなどにも備われば冬場のヒートショックを回避できて健康的
・太陽光発電については、高出力・大容量の「パネル」、寿命が長い「蓄電池」、停電時に蓄電池の電気を交流に変えて使用可能にする「パワコン」の3機器ともオリジナル製造なので安心・安定的
この日は暴風雨に近い天気で、モデルハウスのリビングで説明を受けている際、大きな窓から外の木々が揺れているのが見えたのですが、風雨の音はシャットアウトされていました。
販売住宅はタイプごとに12シリーズを用意。
広さが30坪程度であれば、現在最も売れているシリーズで約3,400万円、それより安価なシリーズであれば約3,000万円で対応可能とのこと。
もちろん概算にしかすぎませんが…。
顔の見える直接施工
次に訪ねたのは「アキュラホーム」。
埼玉県が本社にあり、東は群馬から西は広島まで営業を展開。
下請け・孫請けに任せずに地域密着の職人たちを自社がコーディネートしてチームを結成、顔の見える的確で明快な指示による「直接施工」を行うとしています。
チーム対応なので、ヨコ連携が可能となるので工期が短縮され、それに伴い人件費が削減されるので総コストが抑制されるといいます。
伝統的な木造軸組工法を得意とし、担当者によると、「建築の鉄人」と称した大工さんの技術を大切にし、平屋造りが得意といいます。
「ITEMS CATALOG」というパンフ資料から、外壁や屋根、玄関、窓、階段、キッチン、バス・トイレまで自分の好みの使用をチョイスする形で、30坪であれば1,850万円から対応可能とのことでした。
こちらも概算にすぎませんが…。
トータルコストPR
雨は止むどころか一層強くなってきます。
傘をさして、最後は「積水ハウス」のモデルハウスへ向かいました。
こちらの担当者とは不動産動向の話から。
コロナの感染拡大以降、東京から周辺へ移住する人も依然いて、神奈川、千葉、埼玉といった関東圏内は人気があり、地価は下がることはなくこれからも上昇傾向も続くだろうとの見立て。
建築費についても人件費、建材費の上昇とともに下がることはない、とのこと。
ZEHに関しては、率直にトップランナーは一条工務店であることを認めつつ、積水ハウスが迫っている状況と説明。
パソコンで資料を参照しながら、北海道で手掛ける戸建総数は積水ハウスの方が上回っているものの、戸建総数に占めるZEH数の率を見ると、一条工務店が90%超と積水ハウスを上回っています。北海道以外でもZEH率は一条工務店が先行し、それを積水ハウスが追っているようです。
同時に、担当者は「初期建築費用が最も高いのは積水ハウスです」と包み隠さずにズバリ。
その理由は、他社と違って完全な注文住宅である点を挙げました。
こちらも〝直球〟で「約30坪の平屋造りの費用は?」と投げ込むと、先方は「注文住宅なので坪単価いくらでという計算はできませんが、平均してみると約4,000万円ぐらいでしょう」と打ち返してきました。
他方「しっかりした造りなのでその後のランニングコストやリフォーム費用は低廉で済むことからトータルコストでは安上がりです」としっかりPR。しっかりした造りに関する自信から、実例見学会や自社のさまざまなタイプのモデルハウスだけの展示場視察参加のお誘いを受けました。
3社訪問、3時間余はあっという間に過ぎたのでした。
ZEHには補助金制度も用意されているとか…。
引き続き追求していこうと思います。