脱ペーパードライバー

家族

助手席に乗って

ここのところ、休日ごとに妻と一緒に車でお出かけです。
といっても遠出などではなく、自宅周辺の数㌔四方の範囲。
それも1時間程度のホームセンターやスーパーへのお買い物です。
妻が運転席で、私は助手席に。
脱ペーパードライバーの特訓を兼ねてのことです。

妻が最後に車を運転したのは「15年以上も前のこと」らしく、年齢からいって「そろそろ眠っている運転感覚を呼び覚まさないとハンドルを握れなくなってしまうのでは」と思い立ったようです。
これまでも幾度か脱ペーパードライバー宣言を発してきてはいたのですが、宣言は宣言のまま。
しかし、今回は本気らしく、7月下旬からバスと電車を乗り継いで自動車教習所に通い始めたのでした。

免許は持っているもののほとんど運転していないペーパードライバー向けの講習を受講。
車庫入れや進路変更が苦手であるとか、高速道路を走る自信がない人などに応じた練習をオーダーメイドで組むことができるとのこと。
1回当たりの講習時間は1時間で、10時間コースを約8万円。
講習内容の説明を聞きに出かけていったその日に契約をして帰ってきたのでした。

これまで爺が「個人授業」を無償で施したこともありましたが、身内ゆえの荒々しく厳しい指導に直クレームが付いて、数回で頓挫。
やはり身内ではなく、第三者である運転指導のプロによる指導であれば本人もしっかり受け止められるし、教習所内で一定の感覚を呼び覚ましてから路上での実地に臨めることもでき、何より補助ブレーキ付きの教習用の車両を使うので安心ということで、今回の受講に賛成した次第です。
講習料は少々高い気はしますが…。

教習所での訓練だけではなく自家用車にも慣れる必要があるので、休日は助手席に乗って今度は優しく特訓指導を行っているところです。

うまく駐車できるように

妻はこれまでにペーパードライバー講習を6回修了。
教官は女性だったり男性だったりとのこと。
初回は教習所内で走行。
まずまずの評価を受けたので、次は一般道での路上教習かと思いきや、2回目も所内教習どまりで、路上での実地教習は3回目から。

さて自家用車による特訓の感想ですが、走行時のスピードも適切で信号待ち時の停止線オーバーなどもなく、交通ルールを遵守、歩行者や自転車の横を通過する際の距離感も悪くありません。
やはりプロによる指導の効果でしょうか…。

他方、ペーパードライバーいわく「うまく駐車できるようになりたい」と。
そこで、ホームセンターやらスーパーへ買い物に出かける度に、駐車の特別訓練を行うことに。

確かに車で出かけて行ったものの、駐車場に車をうまく収められないようでは困りものです。
が、初心者やペーパードライバーにとって、運転する車の大きさ、駐車場そのものの広さや駐車スペースの目測、後続や出入り車の有無等々さまざまな状況を判断する必要があり、簡単ではありません。

教習車と自家用車の大きさが違うことも、うまくいかない理由の1つのようです。
「教習では、停めようとするスペースの横を自分の肩が過ぎたところ辺りでハンドルいっぱいに切るように言われたのに…」。
「どうしてスペースにうまく収まらないのか…」。

そう嘆かれましても「こればかりは慣れしかありません」。
「誰でも自分の車の大きさに慣れるのにも時間を要します」。
「ハンドル切り返し一回で駐車など、ペーパードライバーが高望みしてはいけません」。

バックして入れそうになかったら、ハンドルを戻して少々前進した後、もう一度や二度ハンドルを切り直して収めるぐらいの考えで臨まないと…。
「まずは車が駐まっていないところがないか探して、そこに駐めるべし」。
毎度毎度駐車場で30分ほど練習する度に、同じことを繰り返し諭すのですが-。

1日にして成らず

ペーパードライバーは「車線変更がスムースにできるようになりたい」とも。

う~ん、これも運転時間を重ねるしかありませんね。
自車のスピードと前後の車のスピード、さらには移動先車線の走行車のスピードを目視とミラー越しで判断して、余裕を持ってウインカーをあげて緩やかにハンドルを切れるようであれば、申し分ないのですが…。

自家用車で車線変更もトライしてみましたが、自車と、隣の車線を走る車の相対速度の「計算」ができず、不発に。
加えて、右の車線へ変更しようと、安全確認のため首を回して右側を目視したことはとてもよかったのですが、その際ハンドルの方はやや左に回してしまい、自車自身がやや左方向へと流れていってしまうという事態に。

いつも運転でハンドルを握っているので、たまには助手席もいいなと思っていたのですが、逆に緊張してしまいます。
ローマは1日にして成らず。
脱ペーパードライバーも1日にして成らず。
険しい道はまだ続きそうです…。

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