初挑戦
今年の6月下旬の週末-。
お種ばあさんこと妻がリビングで食事をしながらテレビの園芸番組を見ていたら、ミニひまわりの栽培を取り上げていました。
これが目にとまって、すっかり感化された様子。
「かわいいね。これから植えても9月には咲くって言ってるよ」
爺も横目でチラチラと見ていましたが、確かに…。
猛暑の中、黄色い花を元気に咲かせるひまわりを見ると、元気をもらえそうです。
番組では、草丈が短いので、プランターで簡単に育てられるとご推奨です。
「ねぇ、やってみたら」
「やってみたらって…他人に勧めずに自分で育ててみればいいでしょう」
「私は野菜専門、あなたは花専門でしょ」
その日、週明け以降の食材の買い出しに出掛けたついでに近くのホームセンターに立ち寄ると、お種さんは野菜と花の種売り場のコーナーへ一直線。
目的はもちろんミニひまわりの種です。
「いろいろあるね。どれがいいか…」
ミニひまわりにも種類があって、袋には「スプレー咲き」「ジュニア」とか書かれていて、ひと株からいくつも枝分かれして花を咲かせたり、花粉が少なかったりと微妙に違うようです。
結局、われわれが購入したはアタリヤ農園の「早咲きミニひまわり 小夏」(税込220円)。
種袋には、約60日で開花! コンテナ・ベランダあらゆるシチュエーションで、初夏から開くミニひまわり、と銘打っています。
裏書きを見ると…
まき時:3月下旬~8月下旬(爺の居住地域)
花どき:タネをまいてから約60日
これなら今から植えても、9月上旬には開花するので、今夏の楽しみの一つになりそう。
花の特徴:一代交配種の超ミニタイプで草丈25㌢位から開花を始めます。花壇で育てると側枝が多数出て開花し約1カ月位咲き続けます。生育が良くそろうので一斉に花が咲き見事です
まきかた:まき時は開花目標の約60日前として、鉢または花壇に1~2粒ずつ直まきします
現在使っていないプランターがあるので、それで育てようと思います。
作りかた:用土は一般の草花用土で栽培できます。鉢栽培では一度に肥料を与えないで、生育の様子を見て追肥(800~1000倍位の液肥)を一週間に1度くらい与えます。鉢植えは水やりを忘れずに行い乾きすぎないようにします
上手に咲かせるコツ:必ず日当たりの良い所で育てます。鉢で育てると大きな一輪咲に、花壇で育てると側枝が多数出てたくさん花を咲かせます
タネの生産地はチリ、有効期限は24年10月と確認。発芽率は75%以上と記してあります。
発芽率100%
自宅に戻り、その日のうちに六角プランターを引っ張り出してきて、それに土を入れて…。
四カ所に人差し指の第1間接を入れてつくった穴に一粒ずつ直まき。
1週間も経たない7月5日には、四カ所のうち二カ所から芽を出しました。
とっても小さな双葉です。
毎日欠かさず、ひたすら水やりを続けていたら、残りの二カ所からも双葉がお目見えに。
発芽率100%!!
双葉はいつしか四つ葉になり、その後も順調に発育していきました。
発芽から1カ月後の8月5日には、葉はすっかり繁り、草丈も延び、何となくひまわりを想起させるまでに成長しました。
ひん死状態から復活
葉っぱの一部を虫に食われたり、色が少し黄色くなってしまったりしながらも、このまま花を咲かせてくれるだろう。
そう期待していたのですが、父の初盆で帰省-。
それで丸々2日間、自宅を留守にしなければならなくなってしまったのです。
今年の夏は、昨年にもまして猛暑日の連続。
体温超えの日もザラ。
そんな中、水やりが中断となってしまったら…。その悪い予感通り、自宅に戻ってみると、わが小夏はひん死の状況に陥っていました。
8月12日、目を当てられないほどです。
(あぁ、これでは花を咲かせてくれないだろう。終わってしまったか…)
「悪かったなぁ」
深く反省してお詫びの言葉を小夏にかけるとともに、一縷の望みとばかり、すぐさま水をたっぷりとあげたのでした。
すると、翌日には息を吹き返してくれ、約1週間後には何と一輪の花を咲かせてくれたのでした。
花は8月18日の段階ではとても小さく、大きさにして500円硬貨ほどしかなく、テレビや種袋で見た姿とはずいぶん違うなぁという印象でした。
しかし、花はその後成長し、2日後には子どもの握りこぶしぐらいの大きさまでになりました。
外側の黄色い花びらは、まがいもなく、ひまわりそのもの。
ひん死状態からのまさに奇跡の復活です!!
その後、4茎ともすべて開花。
小夏の生命力に驚かされたのでした。