カメラを断捨離

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先客あり

先日断捨離の手始めにと考えたNikonカメラの売却-。
東京の貴金属・中古品の売買業者が今週月曜日から自宅近くのホームセンターにやってきて出店ブースで無料鑑定・買取をしていましたが、最終日の昨日、カメラを持って再度ブースを訪ねました。

ホームセンターのエレベーターホールのブースには先客が1人。
70歳前後とおぼしき女性がパイプ椅子に座って、簡易テーブル越しに鑑定士と話し込んでいました。
2mほど離れたところで立って待っていると、どうやらブランドバッグの売買は成立したのですが、ほかの物品について話しているようで、声が漏れ聞こえてきます。

女性「お酒でもなんでも買い取ってもらえるんですね」
鑑定士「はい。着物も買います。ご自宅に着物とか毛皮とかございませんか?もしございましたら、私どもの方からうかがってもかまいませんので、気軽にお声掛けください」
女性「アクセサリーも持ってはいるんですが…」
鑑定士「金はございませんか?」
女性「メッキとかイミテーションの類だと思いますよ」
鑑定士「イミテーションも買い取ります。実は来週、また近くのスーパーで買取出店することになっていますので、ぜひ」

なかなか話が終わらないので、ジリジリしてきました。
ふとブース前の仮設ボードに目をやると、ブース開設初日にはなかった手書きの紙が2枚貼られているのを発見。
・今週の最高買取額220,000円
・本日の金相場9,132円/g
なるほど、セールストークがなかなか止まらないわけです…。

1万5千円で

15分ほどで女性が離席し、ようやくこちらが対応してもらうことに。
先日対応してもらった方とは違う人でしたが、やはり若手です。

鑑定士「ご予約をいただいていましたでしょうか?」
私「いいえ」
鑑定士「実は15分後にご予約の方がおりまして、品物は何になりますでしょうか?」
私「カメラ1台です」
鑑定士「そうですか、1台でしたら…」

盛況ぶりを感じつつ、4日前にも来店している経緯を告げて、Nikonカメラ一式をテーブルの上に。すると、またスマホでNikonカメラの外観写真を撮ったり、パソコンに向かったりして何やら照会し始めました。
再査定を待つことおおよそ5分。すると「一式で5千円になります」との回答が。

私「えっ?月曜日に来たときは1万5千円でしたよ。情報は共有されていらっしゃるでしょう?」
先方「そうですか…。ちょっと確認させてください」
私「数日でそんなに評価が変わってしまうものですか?」

すると…
先方「(店側が買取後にカメラを持ち込む)関係の取引先が2社ありまして、いまのはすぐにメール返信があった方の価格で、もう1社の方はまで返信がきていないので…。先日のカメラと同じものですよね?」

そんなやり取りを交わしていましたが、わずか数分後に「確認が取れました。それでは1万5千円で」ということに。査定額が下がることなく、交渉が成立しました。

身分証明証を提示

さて、買取金額を実際に手にするまでには、身分証明証の提示と買取伝票なるものへの記入が必要でした。

買取業者に持ち込まれた物が盗品だったり、偽物だったりした場合、安易に換金されてしまってはいけません。犯罪防止の観点から容易に換金できないように「取引相手の確認」「不正品の申告」「取引帳簿の記録」という3つのハードルが設けられているようです。

確かに、鑑定士からは身分証明証の提示を求められ、私が運転免許証を手渡すとコピーを取っていました。運転免許証で取引相手の私の住所、氏名、生年月日が確認できます。

また買取伝票への記入を求められましたが、伝票にはお客(持ち込み者)の氏名、住所、生年月日のほか電話、職業欄が設けられており、運転免許証の提示とは別にそれぞれ自書しなければなりません。
さらに、買取品目、買取番号、売却代金、支払い方法(現金か振り込みか)、支払日、買取場所、買取対応者の名前まで記入する欄があり、鑑定士が目の前で書き込んでいました。

伝票は複写式で、原票は買取業者が手元に保管。
私は伝票の写しと買取金額1万5千円を手に、その場を離れたのでした。




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